盛岡出張のおすすめ一人飯:盛岡名物の冷麺とじゃじゃ麺&「盛岡シティホテル」宿泊記。

函館から、青森を経由して、岩手県盛岡市へ。昼と夜で味わい尽くす、盛岡二大麺の完全なるシーケンス。

はじめに:東北の風と麺の街へ

出張で、久しぶりに盛岡の地を踏んだ。

改札を抜け、駅の外へ踏み出した瞬間に感じる、どこか澄んだ冷涼な空気。この肌感覚に触れると、「ああ、盛岡に来たな」という実感が静かに湧き上がってくる。仕事の合間を縫って、あるいは仕事を終えた後の、私なりの盛岡の楽しみ方。それは、この街が誇る「麺文化」と真摯に向き合うことだ。

今回の滞在では、昼と夜、そして旅の拠点が見事に噛み合った、完璧な出張ログを記しておきたい。

宿泊:駅直近の機能的な拠点「盛岡シティホテル」

今回の宿は、盛岡駅からほど近いアクセス抜群の立地にある「盛岡シティホテル」。

出張者にとって、駅からの近さと迷いのない導線は、何物にも代えがたい安心材料だ。外観は、街並みにしっくりと溶け込むシンプルで落ち着いた佇まい。

客室は非常にコンパクトながら、機能的に整えられている。PCを開いてのデスクワークも十分にこなせるスペースが確保されており、ビジネスの拠点として申し分ない。

バスルームも必要なものが過不足なく配置されており、一日の疲れを効率よくリセットするには十分な環境だ。移動効率を最優先する出張において、実に頼もしい一軒と言える。

1軒目(昼):王道の洗練。「寿々苑」で手繰る盛岡冷麺

盛岡に到着し、まずは昼の陣。向かったのは、駅近くに店を構える「寿々苑(じゅじゅえん)」。

味わいのある暖簾をくぐると、店内はどこか懐かしく、落ち着いた時間が流れている。迷うことなく、お目当ての「盛岡冷麺」を注文した。

運ばれてきた一鉢の美しさ。澄み切ったスープに、艶やかに泳ぐ麺、そして整然と盛られた具材たち。一口スープを啜れば、豊潤な旨味とコクが広がっていく。

そして特筆すべきは、別盛りで添えられた辛味(キムチ)だ。最初から混ぜ込まないことで、スープ本来の出汁の深みを堪能したのち、自分のペースで徐々に辛味を足していくことができる。

ツルツルとした強いコシを持つ麺に辛味が絡み合い、喉を通り抜ける快感。盛岡出張の素晴らしいオープニングを飾るにふさわしい、隙のない一杯だった。

2軒目(夜):焼肉の後に手繰る、夜の「守り」。「HANELU」のじゃじゃ麺

夜の会食でしっかりと焼肉を堪能したあと、心地よい酔い心地の中でふと考える。

「今夜の〆は、どうしようか」。

盛岡の夜、焼肉の後の選択肢。そのまま冷麺でサッパリと締めるのが一般的な「方程式」かもしれない。しかし、今夜は少し変化球を投げたかった。夜遅くまで営業しているという暖簾を求め、辿り着いたのが「HANELU(ハネル)」だ。

サーフボードの看板が掲げられたモダンな外観。暖簾をくぐると、店内はどこかバルを思わせるスタイリッシュで心地よい空間が広がっている。ここでオーダーしたのは、もう一つの名物「じゃじゃ麺」。

平打ちの麺の上に、漆黒の肉味噌、刻みネギ、キュウリ、そして生姜が添えられている。これらを躊躇なく、全体が均一になるまでしっかりと混ぜ合わせていく。

一口喰らう。濃厚でコクのある肉味噌の風味が口いっぱいに広がり、追ってやってくる生姜とキュウリの爽やかさが全体をキュッと引き締める。

焼肉の後だというのに、箸を動かす手がまったく止まらない。ガツンと攻めるラーメンとは違い、優しく胃に収まりながらも確かな満足感を与えてくれる「守り」の〆。夜遅くまで灯りをともすこの店で出会った一杯は、盛岡の夜の新たな「方程式」の発見となった。

おわりに

昼に手繰った洗練の「盛岡冷麺」、そして夜の街に溶け込み味わった「じゃじゃ麺」。

この二つの名店と、ストレスのないホテル滞在が一直線に繋がり、今回の盛岡出張は非常に密度の高いものとなった。街を訪れるたびに、食の深さに新しい発見がある。だからこそ、出張旅はやめられない。爽やかな盛岡の風を感じながら、私は確信していた。遠からずまた、私はこの街の暖簾をくぐるために戻ってくるだろう、と。

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